立ち食いそば屋のカウンターに胡麻が入った容器を見つけると
容器の半分ぐらいは使ってしまう。
だからたくさん胡麻が入っている容器の置いてある席を探す。
容器のフタをまわすと胡麻が出てくるのだけど、
一生懸命まわさないと欲しいだけの胡麻は手に入らない。
いつも、腱鞘炎になりそうになりながら僕は胡麻の容器を回している。
胡麻が健康に良いとはよく言われている。
けど、栄養として一日に必要な胡麻はそんなに多くない。
もっと必要な基準値を増やしてほしい、といつも思う。
そんな胡麻好きな人にとっておすすめなのが泥亀汁である。
味噌にすりつぶした胡麻を入れ、更に仕上げにも胡麻を入れる。
そこに浮いた茄子が亀のように見えるから泥亀汁と言うらしい。
滋賀県のあたりで近江商人が夏バテ防止のために好んで飲んでいた味噌汁。
胡麻にそこまで興味がなくても、
三方よしというマインドを醸成した近江商人が好きだった味噌汁、と言われたら
1ミリくらいは興味持つでしょう?