味噌汁でコントロールが難しいのが色である。
生の時は鮮やかで美しかった食材も
ひとたび煮ると「何かあったの?」と聞くのも憚られるような色になっている。
この前(といっても去年の秋ぐらいの話だが)東京大学の農学部近辺で
山形県の鮭川村をPRするイベントが行われていて、たまたま通りかかった。
そこでは白や黄色などの色鮮やかなキノコが売っていた。
これはキノコ汁だなと思い、ヤマブシタケという
白くて山伏の梵天に似ていることから
名付けられたキノコ(ボンテンダケでもいいような気がする)と
たもぎ茸という鮮やかな黄色で、
どうやら老化防止に重要な栄養が含まれているらしいキノコと
ぶなしめじを買った。
キノコというのはとにかく栄養素が豊富に含まれているらしく、
美容にも、健康にも、中には巨大化する効果のものもある(そして巨大化すると
自分の名前の頭に「スーパー」がつくという特典もある)。
30分煮た結果、写真の通り白も黄色もなくなっていて何故か茶色になっていた。
色はともかく、味は裏切らなく、美味しかった。
キノコは本当に出汁を出すのにとてもいい仕事をする。